Investor Relations

IR情報

平素より、格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
当期(2024年12月期)の外食産業は、経済活動の正常化による人流の回復やインバウンド需要の増加により好調に推移した一方で、原材料価格や人件費の高騰、物価上昇による消費者の節約志向の強まりなどもあり、経営環境の回復は緩やかなものに留まっております。
このような状況下、当社グループは「中期経営計画」(2023年12月期~2027年12月期)に基づき、既存事業の深化と今後を見据えた新業態・新事業の開発、育成、成長に引き続き取り組みました。

「築地銀だこ」事業においては、『年末大感謝祭』や回数券販売、“食べ放題(限定店舗のみ)”企画、LINEギフトキャンペーン、人気TVアニメとのコラボレーション企画等、例年人気の高い施策をさらに拡大して実施するなど、積極的な販売促進の取り組みにより、当期の既存店売上高は前年比で105.3%となりました。また、米国のプロ野球球団ロサンゼルス・ドジャースとパートナーシップ契約を締結し、日本国内でも優勝記念キャンペーン等を実施するなどドジャースファミリーとして日米双方での話題作りと新たなファン獲得に努めました。
酒場事業においては、通常の販売促進や商品開発・メニュー改定に加え、 インバウンド需要の増加もあり、各業態ともに引き続き好調に推移いたしました。また、『銀だこハイボール酒場 創業15周年記念祭』や『おでん屋たけし』の開業5周年を記念した夏の感謝祭など、周年を記念した独自のキャンペーンでさらなる集客を図りました。出店については、特に利益率の高い「銀だこハイボール酒場」・「おでん屋たけし」に注力し、酒場業態で年間33店舗(上半期17店舗、下半期16店舗)の新規出店を行いました。さらに当期は、名古屋市内で焼肉店を展開する株式会社ショウエイの全株式を取得し、子会社化しております。
主食事業においては、「東京油組総本店<油そば>」等の既存業態が引き続き好調に推移いたしました。出店については、主食業態で年間18店舗(上半期8店舗、下半期10店舗)の新規出店を行いました。
製販事業においては、冷凍たこ焼の大手コンビニエンスストア向け卸販売のほか、アイスクリーム製品の販路拡大により好調に推移いたしました。
海外事業においては、米国でドジャースのホーム球場『ドジャー・スタジアム』内に“築地銀だこ”をオープンし、また、今後の米国国内での冷凍たこ焼の卸販売等を目指し、“築地銀だこの冷凍たこ焼”のプロモーションを目的とした様々なイベントに参加いたしました。アセアンでは、ベトナムとフィリピンでエリアフランチャイズ契約を締結いたしました。
観光地に店舗を多く有する株式会社ファンインターナショナル運営店舗は引き続き堅調で、当期は「串焼き満天 六角編」、「北斗 四条烏丸店」をオープンしたほか、「天ぷら海鮮 米福」を移転して「天ぷら寿司海鮮 米福」四条烏丸本店としてグランドオープンいたしました。
そのほか、当期は新業態として「純喫茶 ロビンソン」を群馬県桐生市にオープンいたしました。
群馬県桐生市水沼エリアにて新たに取り組むリゾート事業においては、2023年9月に開業した「スミテラス 焼肉BBQ」、「シカモアカフェテラス」に加えて、「十割そば 囲炉裏」をオープンしたほか、サウナ施設や宿泊施設を完備して新たに滞在型アウトドアレジャー施設「サウナの森水沼ヴィレッジ」として4月にオープンいたしました。現在も引き続き施設の拡充に取り組んでおります。

最後に、2024年12月期の年間配当につきましては、当期の連結業績を踏まえ、前期から3円増配の1株当たり13円とさせていただきました。次期の配当につきましては、当期と同額の1株当たり13円を予定しております。
2025年12月期も引き続きさらなる事業の拡大と成長を目指してまいります。株主の皆様には引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2025年3月
代表取締役社長 佐瀬 守男